顎関節症
顎関節症は、顎関節やあごを動かしている筋肉の痛み、顎関節雑音、開口障害などの症状をとりまとめた病名です。
顎関節症の代表的な症状は、以下の3つです。
➀あごが痛む(顎関節痛・咀嚼筋痛)
➁口が開かない(開口障害)
➂あごを動かすと音がする(顎関節雑音)
これにより硬い食べ物を噛めない、大きな食べ物を食べられない、顎の音が煩わしいといったストレスを抱えることとなります。
関節円板がずれている場合には、顎を動かすと引っかかるような音がしたり、顎関節を構成する骨の変形によってこすれ合うような音がしたりすることもあります。
さらに症状が悪化すると、口を開けようとしなくても顎関節や頬やこめかみなどの顎を動かす筋肉が痛んだり、口が開かなくなったりします。
さらに腕や指のしびれ、めまい、片頭痛、首や肩、背中の痛み、腰痛、肩凝りなどのほか、目、耳、鼻、歯、舌などに不快感や違和感を覚えるようになることも。
厚生労働省の歯科疾患実態調査では、顎関節に雑音や痛みを自覚する人の割合が報告されており、多くの人が顎関節に症状を有していることが明らかになっています。
顎関節の痛みは、特に10歳代から20歳代で多くみられます。
従来は噛み合わせの悪さが原因だと考えられていましたが、近年の研究で噛み合わせは原因の一つに過ぎず、実際には多くの要因が絡んでいることがわかってきました。
その要因には噛み合わせの不良のほか、顎関節そのものがもともと弱いなどといった構造上の問題、ストレスや不安などからくる顎の筋肉の緊張、外傷などもあると考えられます。
また、日常生活における習慣や癖なども大きく影響していると言われています。
例えば頬づえや歯ぎしり、唇や頬の内側を噛む癖、食いしばり、片側の歯での偏った噛み方の癖、うつぶせ寝の習慣、猫背などが挙げられます。
近年ではスマートフォンや携帯電話、パソコンの長時間に及ぶ操作なども原因の一つであることがわかっています。
傷ついた顎関節を完全に元の状態に戻すことはできません。
顎関節症は急に進行するものではなく、上記のような習慣の積み重ねによって少しずつ悪化していきます。
これを機に無意識だった習慣を、意識して確認されてはいかがでしょうか?
「ごうだ整骨院」は、柔道整復師という国家資格を所有する院長が在籍し、患者様の症状に合わせたオーダーメイドの施術を行います。
症状の根本的な解決を目指し、日常生活を楽に過ごせるようにお手伝いします。